プロジェクト概要
当社はコンサルティング・システムインテグレーション企業とともに、大手食品メーカー向けにオープンソースを基盤とした社内コミュニケーション基盤を開発しました。最初のDX施策で得られた効果を維持しつつ、継続的なライセンス費用を抑え、複雑な組織権限に対応し、実際の利用状況に応じて拡張できる構成です。本番リリース後、現在は保守フェーズにあります。
課題
度重なる合併・再編により、本社・生産拠点・営業所が複雑に入り組み、組織と権限は既存メインフレームで管理されていました。使い慣れた商用チャットで現場の連絡は改善したものの、約40,000名へ拡大すると年間約4,000万円(見積)のライセンス費用が見込まれ、多くの利用者は基本機能のみを必要としていました。
- 権限はゼロから再設計できず、メインフレームのルールを分析・移行する必要がありました。
- 理論上のピークに合わせた常設インフラを持たずに、最大40,000名の利用を支える必要がありました。
- 現場への定着を損なわないよう、使い慣れたチャットの手軽さを維持する必要がありました。
- 認証・認可・情報の取り扱い・障害対応にエンタープライズ水準の統制が求められました。
ソリューション
- 使い慣れた操作性: 本社向けにはチャット中心のWebアプリ、生産拠点・営業所向けには互換モバイルアプリを提供しました。
- 既存ルールの分解: メインフレーム上の組織構造と権限ルールを分析し、保守しやすい役割・組織ベースのアクセス制御へ変換しました。
- 実利用に応じて伸縮するクラウド: 40,000名分の固定インフラではなく、実際の同時利用数に応じて伸縮させ、可用性・性能・運用コストのバランスを取りました。
- 計画駆動のプロジェクト管理: お客様側のProduct Ownerが優先順位と受入を判断し、Bridge System Engineerが要件とフィードバックをオフショアチームと調整しました。
システムアーキテクチャ
横にスクロールして図をご覧ください。
当社の担当範囲
- 基本設計・詳細設計
- Web・モバイルアプリ開発
- クラウド設計・拡張計画
- 組織・役割ベースのアクセス制御
- 技術リスク・障害管理
- システム・結合・リリーステスト、UAT支援
- 本番リリース、保守への移行
成果
≈ 1/5想定ライセンス費用(継続分)
40,000名の従業員が対象
12か月で本番リリース
- 本番リリース後、保守フェーズへ移行しました。
- 想定ライセンス費用(継続分)は、商用チャットを全社展開した場合の約1/5です。
- 本社・生産拠点・営業所の利用に、Webとモバイルで対応しました。
- 既存メインフレーム環境に基づき、複雑な組織権限を実装しました。
- 成功したDX施策として、お客様が自社Webサイトで紹介しています。
